子ども兵士について知りたい

 世界で300,000人の子どもたちがなんらかのかたちで戦争へ参加しています。
 上の3枚の絵は、そのような状況に置かれていた子どもたちによって描かれたものです。

 自動小銃AK-47を自由自在に使いこなせる子どもたちの存在に気がついていますか???
 毎日が死と隣り合わせの子どもを知っていますか???

 紛争中の国のほとんどが児童兵士の存在を確認することが出来ます。児童兵士は、子ども時代を戦争によって奪われた被害者なのです。
 子どもたちは、時代を奪われた子どもたちに将来はあるのでしょうか?帰る家はあるのでしょうか??

 子ども兵士は、戦死だけでなく、HIV、地雷、虐待、皮膚病、性病などその他の危険にもさらされています。
 それらの恐怖にさらされている子どもたちの顔からは、笑顔は見えず、子どもらしさも消えてしまっています。
 戦場は、子どもの遊び場ではないのです。



 1997年に南アフリカのケープタウンで行われた子ども兵士の会議で“子ども兵士”を以下のように定義しています。

 子ども兵士は、18歳以下の市民で、軍の規模に関わらず、すべての軍や武装グループに戦闘や雑務など何らかの形で関わっている者、例えば、料理係り、伝達係り、荷物運びなど。また、そのグループの構成は、家族ではなく、他の子どもや大人によって編成されている。もちろん、その中には、女子に対するものも含まれるが、ほとんどの女子は、軍や武装グループに性的目的でリクルートされ、強制結婚をさせられるが、これも子ども兵士と定義させれる。“子ども兵士”とは、武器を持っている、持っていないに関わらず何らかの形で軍や武装グループに参加している全ての子どものことである。  


 現在世界には子供兵士が30万人いるといわれている。その中のほとんどが思春期の子どもたちに集中しているが、直接的また間接的に戦闘行為にかかわる子どもたちの年齢は日に日に若くなっている。

 小型武器の激増により子ども兵士を雇う数は増え、それに伴って戦闘で武装グループに所属した子どもの武器の使用も増えている。重くて扱いにくかった古い武器とは違って、小さな子どもでも簡単に操作できる武器が増えたことにより戦闘に参加する機会が増えている。

 それゆえ、政府軍と非政府軍において兵力の不足が置き、それを補うため需要が増す。しかし伝えられるところによると、兵士の中には、従順で、高いモチベーションを持ち、忠誠を尽くす為、大人よりも子どもを好んで使用するものもいる。また子供たちは善悪の判断がついていないので思想的に操りやすく残忍な兵士へと育てることができる。大人よりも簡単に連れてこられるし暴動を起こすこともない。しかし、子どもたちを手に負えなく、叱責が必要だということで価値がないとする者もいる。

 ある特定の民族、人種、宗教の子どもは強暴だと思われているので脅しや圧力をかけるための手段として雇われる。

 武装グループに強制的につれてこられたり、誘拐されたりした子どもの多くは女の子である。部隊の女子兵士の割合によるが、自分のグループの指揮をするものもいる。しかし、殆どは兵士の‘妻’になるために誘拐される。彼女たちはしばしばレイプされて発育未発達の状態で妊娠する。エイズ感染者の多くは“夫”にレイプされて感染する。この種の搾取は彼女らが解放や逃げてきた後も続く。彼女らは実社会に再び溶け込むことが難しいので、売春婦として生計を立てるものも少なくない。

 子どもたちの中で肉親の死の復讐を理由に自発的に軍に入る者がいる。また、軍に入ると見せ掛けではあるが自己防衛につながるし、食べ物・医療・お金、少なくとも“必需品”として銃を得ることができるから参加する者もいる。

 子ども兵士を雇ったものはたいてい罪を問われない。というのも、国際法上では15歳以下の兵士は違法だが、雇い側は捕まるリスクが少ないのだ。子ども兵士の現状をモニタリングするのは非常に難しく、子どもたちはすぐ成長するので事実をつかみにくい。また、貧困による戸籍に登録されていない子ども、また子どもの成長に悪影響を及ぼす栄養失調によって、子どもの年齢断定の難しさが理由である。

 危険な地域での戦闘にかかわった子供たちは物理的・社会的・精神的な面で多大なダメージに直面し、また、精神的なダメージに長い間苦しむこととなる。元子ども兵士はかつて体験した悪夢を克服し、社会に復帰するためにも多くのサポートが必要だ。

(Rachel Harvey 第2章 Issue Focus 1. Child Soldiers "Children and Armed Conflict - A guide to international humanitarian and human rights law"より pp.25-26)

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